(クセ毛を活かした
ショートへア)
★★★★★★★★★★★★★
年齢の節目に訪れる
髪質の変化と
向き合う美容室
RitaNicoです。
クセ毛のお悩みを
サロンで
よくいただきます。
◉ストレートパーマを
し続けることに
疲れたのでクセ毛を
活かせるものなら
活かしたい…。
◉カットでクセ毛を
収められるものなら
収めてほしい…。
◉ブローやアイロンで
毎朝毎朝、
スタイリングに
時間を取られたくない…。
といった
ご相談なのですが
先ずは
クセ毛の仕組みから
説明しましょう。
まっすぐな髪質の方は
毛根を包む
毛包と呼ばれる部分が
あるのですが、
この毛包、
頭皮に対し ほぼまっすぐ、
アルファベットでいう
Iの状態とでも
いいましょうか、
垂直に穴が空いた
形状をしています。
(実際は、やや斜めです。)
毛髪内部に
皮質細胞と呼ばれる
タンパク質がありまして、
硬い部分である
パラコルテックスと
柔らかい部分の
オルソコルテックスの
2種類があります。
これら2つが
細胞分裂を繰り返すとき、
まっすぐな毛包ですから
偏(かたよ)らず
スムーズに角化し
成長していくわけです。
これが直毛の
まっすぐな髪の
伸びる仕組みです。
それから
クセ毛の方ですね、
こちらは毛包の形が
頭皮に対し、
釣り針のような
形をとっています。
アルファベットの
JやCのような形です。
では
毛包がJ状やC状だと
どうなるか?
I状の毛包と比べ
細胞分裂時に
角化が窮屈になり
硬くて密な皮質細胞と
柔らかくて粗い皮質細胞とが
分かれ、毛髪内で
偏ってしまうのです。
(クセ毛の強弱は
J<Cとなります。
波状毛<捻転毛<連珠毛や縮毛)
これがクセ毛の生える
仕組みです。
ちなみに、毎日数分
やさしくマッサージを
することで
角化がスムーズに行われ
クセが扱いやすくなるとも
言われていますので
気になっている方は
お試しください。
といったことで
ヘアカットで
クセ毛を活かせる
ものなら活かしたい
というお声に、
解決策のポイントです。
髪をすくときは
S状のクセ毛、
外側のカーブですね。
こちらを
削ってあげることです。
なぜなら、
外側は柔らかい
オルソコルテックスが
偏っているから
柔らかいので
クセ毛さんの敵である
水を吸いこみやすいんですね。
だから
クセ毛の方は点ですく
すきばさみではなく、
線ですく、はさみで
すいてあげることが
重要です。
↓
(オルソコルテックス側を
すいて、カット後)
↑
波状のクセ毛でしたら
活かせますし、ボブや
ショートへアの長さでしたら
収めることもできます。
あとは、ご自身が
自分の髪質を嫌わないで
好きになって
あげられるかどうかです。
ただ、カットでは
限界があります。
連珠毛や縮毛の方です。
オルソコルテックスと
パラコルテックスが
細かく連動しているため
オルソ側の部分だけを
狙ってカットができません。
出来たとしても
毛先のほんの数ミリ
ですからね…。
ですので
連珠毛、縮毛の方は
スタイリング剤を
うまく使ってあげることが
大切になろうかと思います。
まとめますと、
クセ毛の方
特にS状の波状毛の方は
カットの際、
S状でかたまったエリアの
外側のカーブを極力すき、
オルソコルテックスが
ヘアスタイルに
占める割合を減らせば、
クセ毛が穏やかになる。
ということです。
クセ毛を緩和し
活かしたり、
収めたりすることは
ヘアカットで
いくらかできます。
朝のスタイリング時間を
短くするお手伝いが
できるかもしれませんので
まずは一度、ご相談ください^^