(カラー、カット、
トリートメント後)


 

20代から30代へ、
30代から40代へ、
年齢の節目に訪れる
大人女子さんの
髪質の変化と向き合います。
美容室RitaNicoです。

 

冒頭のお写真の
お客様から、色は
根元から毛先までを
ナチュラルブラウン、
明るさ9レベル、それと、
トリートメントの
オーダーを
いただいていました。

 

明るさは、施術のたび
9レベルで統一していますが
毛先は複数回のカラーを
繰り返しています。

 

ですので、毛先3分の1は
やや弾力を失い、
ごわつきが見られ、
クシを通すと引っ掛かりが
あります。私もそうだ…
なんて女性の方
多いんじゃないでしょうか?

 

カラーによるダメージの
原因ですが、意外と
キューティクルの最表層は
薬剤に強いんですね。
そんなに影響はありません。

 

ただし、その下の
キューティクル層、
ここがカラー剤に
弱いわけです。

 

そしてキューティクルの
層と層を接着している
脂質や水分が、
アルカリ剤によって
分解されます。かつ、
オキシドールにより
キューティクル層の
ケラチンタンパク質が
酸化し、強度が落ちます。

 

それから、毛髪内部。
こちらも脂質の溶出、
ケラチンタンパク質の
強度低下が起こります。

 

毛髪がカラー施術によって
わずかでも脆弱化
(ぜいじゃくか)
することで、
髪の保護力が低下します。
とはいえ1回、2回の
ヘアカラーでのダメージ自体は
さほど、やっかいでは
ありません。

 

やっかいなのは、
脆弱化したところへの
毎日のシャンプーです。
これによって
毛髪内の成分が
流れ出し、密度が減少…。

ブラッシングといった
物理的な刺激で、カラーで
浮き上がったキューティクルが
剥離(はくり)…。
ヘアカラーのダメージ
というよりも、実は
こういった要因の
積み重なりが髪の負担となり
ダメージを進ませます。

 

ロングヘアの方は
優しいブラッシングと
シャンプー、タオルドライ。
そして、ドライヤーや
アイロンの高熱を急に
濡れ髪に与えない。
といったことを
ホームケア時に
気をつけてあげてください。

 

では、9レベル以上の
明るさを、
カラーのたびに
毛先まで楽しみたい方への
ダメージ対応策なのですが、

 

やはり、カラー時の
トリートメント施術が
大切になるかと思います。

 

梅干しではありませんが、
塩水に浸していると
梅干しの塩分は
外に出ませんよね?
カラーも同じことが言えます。
施術する直前に
脂質やタンパク質を
毛先に補ってあげることで
外と内の浸透圧を同じにし、
毛髪内の成分が
流れ出すことを最小限にします。

 

そして、カラーの施術中、
毛髪内の傷みによって出来た
穴を橋渡ししてあげる
トリートメントを
カラー剤の中に忍ばせて
弾力を取り戻します。

 

最後はカラー後、
ここでの施術が特に
大事かもしれません。
アルカリ剤によって
浮き上がったキューティクルを
弱酸性に戻し、毛髪の太さを
戻しておく。これで
ブラッシングによる
キューティクル剥離の
軽減と、毛髪内の成分が
流れ出るのを防ぎます。

 

それと未反応の
オキシドール。
これが髪に残っていると
ケラチンタンパク質の
強度を落としたり、
頭皮に残れば
毛乳頭組織に傷を付け、
髪の成長の妨げにもなります。
ですので、極力、
オキシドールを
残さない施術も大切です。

 

 

まとめポイントロングヘアの方の
カラー施術直前、
施術時、施術後の
要所に、必要な
トリートメントを
施すことで、ダメージの
原因を一つ、また一つと
減らすことで、髪への
負担を最小限に
することができます。

 

カラー、毛先の
メンテナンスカット、
トリートメント施術後。

 

ヘアカラーによる
髪のダメージを
避けることはできませんが、
疑似的に毛髪の
弾力を回復させ、
ホームケア時の
ダメージの走り過ぎを
遅らせることはできますので、
ご相談ください^^